mclean-chanceの「Love Cry」

はてなダイアリーで長年書いてきたブログを移籍させました。生暖かく見守りくださいませ。

マクリーンの1960年代のアルバムを聴いてみる。

Jackie McLean『Presenting…Jackie McLean』(ad lib→jubilee)『Let Freedom Ring』『It’s Time !』『New and Old Gospel』(Blue Note)『’Bout Soul』(Blue Note)

 


『Pesenting…Jackie McLean

personnel;

Jackie McLean(as), Donald Byrd(tp),

Mal Waldron(p), Doug Watkins(b),

Ronald Tucker(drm)

recorded at Van Gelder Studio, Hackensack,

New Jersey, in October 21, 1955

 


『Let Freedom Ring』

personnel;

Jackie McLean (as), Walter Davis, Jr.(p),

Herbie Lewis(b), Billy Higgins(drms)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in March 19, 1962

 


『It’s Time !』

personnel;

Jackie McLean (as), Charles Tolliver(tp),

Harbie Hancock(p), Cecil McBee(b),

Roy Haynes(drms)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in August 5, 1964

 

『New and Old Gospel』

personnel;

Jackie McLean(as), Ornette Coleman(tp),

LaMont Johnson(p), Scotty Holt(b),

Billy Higgins(drms)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in March 24, 1967

 

『’Bout Soul』

personnel;

Jackie McLean (as), Woody Shaw(tp),

Graham Monchur 3rd(tb),

LaMont Johnson(p), Scotty Holt(b),

Rashid Ali(drms), Barbara Scott(vo)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in September 8, 1967

 

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マクリーンのアルトの音色は唯一無二の魅力です!


マクリーンの魅力って、何なのだろう?と改めて考えてみるに、それは結局のところ、「音の魅力」に尽きるんではないだろうか。という結論に至ります。  

 

その「音」って何なのか?をもう少し丁寧に説明してしてみますと、あの、どこか切羽詰まったような独特なアルトの鳴り方。としか言いようのない、あのアナーキーなアルトの音なんですよね。


この音が聞こえてくれば、もう何もいらない。と言いますか。


実際、マクリーンはリーダーでもサイドでも、彼とハッキリと識別できる音が生涯にわたって出ているのである。


1950年代のマクリーンのアルトはやや技術的に問題があり(本人もインタビューなどで、「いや〜、あの頃は家族を養うので精一杯でとにかく録音しまくったんだよね」と言った趣旨の事を答えていますが、ブルーノートと契約して以降の彼の演奏はかなり技術的に安定してきていて、実はかなり努力していたのが、聴いていてわかるんです。


で、この努力をどうやら生涯にわたってやっていたようで、晩年になっても、あの音が全く衰える事なく鳴っているのです。


ここに挙げた5枚のアルバムも、特に深い意味はないんですが、最初のアルバムはリーダー作として最初期のもので、もともとはアド・リブというマイナーレーベルから出たものが、コレまたマイナーレーベルのジュビリーから再発したため、ジャケットが変わってしまったので、2種類ジャケットがあります。


もう、マクリーン特有の泣きが完成されていて、たまらないですね。


サイドメンも充実していて、その後、何度も共演する事になる、ドナルド・バードマル・ウォルドロンがいます。


1950年代のマクリーンはハードバップという枠組みの中で見事に輝いていて、リーダーとかサイドとか特に関係なく彼が入っていたら、もう最高みたいな所がジャズファンにはありますね。


別にコレが彼の最高傑作とか、そんな事はなくて、プレスティッジ/ニュージャズのから出ているアルバムは、リーダー、サイドを問わず、ハードバップの快演ばかりです。


マクリーンの活動期間は大変長いですが、結局、ファンはこの1950年代に戻ってきてしまいますね。


とはいえ、1959年からのブルーノート期もしばらくはハードバップ時代が続いていて、コレもまたリーダー、サイドを問わずに名演ばかりで困りますが、コレらは全部飛ばしまして(笑)、一挙にあまり語られないマクリーンの話に移りましょうか。


モダンジャズの楽園」であった、ハードバップも、毎度毎度やられますと、どんなに素晴らしくても聴き手は飽きが来てしまうという、厳しい問題が出てきます。


どうしても演奏がマンネリズムになるんですね。


そこで一部の先鋭的なミュージシャンたちが1950年代中ごろから(早い人は、ビバップの頃からですが)、ビパップを更に発展させていこうという、あるいは、バップを介さないジャズの発展を志向する動きが出てきました。


マクリーンはその打破されるべき、対象そのもののど真ん中だったんですが、なんと、彼自身はこの動きに賛同してしていました。


とはいえ、マクリーンの身体には、根っから染み込んだバップがそう易々と脱却などできようはずもないですし、ホイホイとスタイルを容易に変えられるような器用な人ではないですので、マクリーン自身はそんなに変化してません。


1962年録音の『Let Freedom Ring』は、タイトルこそ、公民権運動の高まりを思わせますが、一曲目はモンク「Brilliant Corners」を思わせる曲想の自作曲の次に、バド・パウエルの名演で知られるスタンダード曲でむせび泣くなど、 所々にフリーキーなアルトのサウンドが入るとはいえ、あくまでもやっている事はバードバップです。


しかし、1964年の『It’s Time!』になると、メンバーがまるっきり変わり、当時、新進気鋭のトランペッターであった、チャールズ・トリヴァーを加入させ、なんと、ハービー・ハンコック、セシル・マクヴィー、ロイ・ヘインズとなっています。

 

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1970年代に大活躍する事になるトリヴァーを自身のバンドに引き入れていた事は、評価すべきでしょうね。マクリーンは有能な新人を発掘する能力がありました。


コレは相当に攻めた編成で、マクリーンの演奏もかなりアグレッシブなものになってますね。


何しろ、ロイ・ヘインズのドラムの煽りがコレまでとは比べものにならないほど厳しいです。


特に素晴らしいのが、ハービー・ハンコックですね。


すでにハンコックはマイルズ・デイヴィスクインテットのメンバーですが、ここでのハービーは驚くほどアグレッシブで、それでいて、全体の統率を見事に行っていて、フロントの2人が暴れ回るステージを見事に作り上げてます。


今更こんな事言うのもアレですが、ハンコックはやはり別次元のピアニストですね。


こう言う新主流派に近いサウンドの中で、オールドスクーラーとして、決して古びない演奏ができているマクリーンは、大変な努力家です。


テクニックが1950年よりも明らかに上がってますし、しかも彼の持ち味が薄まっている事もないです。


マクリーンはバッパーとしての自分を無理矢理変えるようなことはせずに、和解ミュージシャンから学べるものがないのかと常に模索していたんですね。


そんな激怒の60年代の頂点になるのではないのか?と思われるのが、『New and Old Gspel』と『Bout’ Soul』です。


前者には、驚くべきことに、オーネット・コールマンがトランペットで参加しています。


タイトルからわかるように、当時の革新と伝統をLPのA面、B面に表現してみたと言うトータル・コンセプト作品でして、ドン・チェリーの『コンプリート・コミュニオン』という、同じブルーノート作品と対をなす作品であると思います。


オーネットは、いわゆるバップ的な技術を踏まえたトランペットは一切吹かず、かと言って、気合入りまくりのフリージャズを展開するのではなく、軽やかに、マクリーンの作り出すシリアスな世界に絡んでいて、予想以上に音楽的にはマッチしていることに驚きますね。

 

思えば、オーネットのアルトは、軽やかでしなやかな演奏であるので、特別トランペットが変わったわけではないのでした。


3曲すべてオーネットの作曲であり、マクリーンは単にフリージャズにちょっと関心があって、ゲスト的にオーネットを入れてみました。という事ではなく、オーネットの音楽への共感があって事であるのがわかります。


よく考えると、マクリーンとオーネットはそんなに年齢違わないんで(それぞれ、1931年、1930年生まれ)、同年代のジャズミュージシャンのやっている、しかも、新しいムーブメントに興味関心を持つのはごくごく普通の事です。


「シリアスなバップ」を展開するマクリーンとそれを嗜めるような軽やかなオーネットのトランペットの対比、メドリ形式のハードな演奏とゴスペルを取り入れたバップの対比が面白く、ハードバップのマクリーンしか聴いた事のない人にこそ聴いてもらいたい意欲作です。


オーネットがぶっ飛んでいるのではなく、むしろ、緩衝材のような役割になっているのが、面白いですね。パプリック・イメージと違っています。


『’Bout Soul』は、一曲目はバーバラ・スコットのナレーションがついているのですが、ドラムに、ジョン・コルトレインのグループにいた、ラシッド・アリを加えての演奏で、最もマクリーンの演奏がフリーに接近した演奏でして、いきなりコレを聴いたら、マクリーンだと思うわからないかもしれません。


このアルバムが録音された1967年は、コルトレインが病死した年であり、彼の死からそれほど経ってないときの録音なんですね、コレ。

 

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1950年代には録音での共演が数多いコルトレインの死は大変な衝撃だったでしょう。


そこにワザワザ、ラシッド・アリを加えての演奏というのは、相当な意気込みといいいますか。

 

当時のアメリカのジャズのミュージシャンの置かれている状況がそれほど伝わってこない時代ですので、このアルバムをいきなり聴いたジャズファンは戸惑ったと思いますが、マクリーンはアフリカ系アメリカ人としての、政治問題にかなり関心を持っていたんですね。


とはいえ、マクリーンは根っからゴリゴリのフリージャズの人ではありませんから、コルトレインに接近しつつも、「イッてしまっている世界」には、向かいません。


この後、マクリーンは演奏活動よりも、教育活動に重きを置くようになるのですが、最後まであの魅惑的なアルトの音色は変わる事がなかったですね。

 

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キースは余りにも多面体ですね!

Keith Jarrett『Fort Yawuh』(impulse!)

 


personnel;

Dewey Redman(ts, cl, musette, maracas),

Keith Jarrett(p, ss, tambourine),

Charlie Haden(b),

Paul Motian(drms, perc),

Danny Johnson(perc)


recorded at Village Vanguard, New York City, on February 24, 1973

 

 

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デューイ・レッドマンがいませんが、この頃のキースの様子を写した写真です。このように、ピアノの弾かないことが結構多いです。

 

 

若い頃のキースの演奏はどれもコレも驚異としかし言いようがないが、それをライヴ盤として記録した、凄まじいアルバムです。


しかも、名門ヴィレッジ・ヴァンガードですね。

 

いわゆる、「アメリカン・カルテット」(と言っても、録音ではゲストが入っている事が多く、厳密にはカルテットとは言えないです)の最初の録音ですが、いきなりヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴというのは、実に破天荒です。


が、何よりもすごいのはその演奏内容です。


もともと、チャーリー・ヘイデン、ポール・モーシャンとのトリオの活動が始まっていたんですが、そこにデューイ・レッドマンという「声」を加えた事で、キースの表現は格段に上がりましたね。


内面から湧き上がるエモーションが抑えきれないのが聴き手に伝わってくるようなキースの凄まじい演奏は、演奏メンバー全員に伝わり、とてつもないテンションです。


奇しくも、オーネット・コールマンのグループに在籍経験のある2人を入れているのですが、それは偶然でもなく、演奏にオーネットを感じさせる展開が少なくないです。


冒頭の「Misfits」からして、キース作曲でありながら、完全にオーネットの能天気なメロディ感覚が全開で、フリージャズ寸前まで演奏は突っ込んでいきますが、それを何とか踏みとどまっているような、極めて危ういバランス感覚の演奏ですね。


後年の「スタンダード・トリオ」しか聴いた事がない方には驚きの演奏なのではないでしょうか。


60-70年代のキースの演奏に顕著な、ベタなくらいにキャッチーなゴスペルやフォークロックまんまなメロディ感覚とフリージャズとバップが渾然一体になっているようなところはこの頃の彼の演奏の特徴です。


が、ここまでオーネットへの露骨な傾斜を見せた演奏というのは、なかなかないと思います。


そして、演奏はセシル・テイラー的な過剰な乱れ打ちピアノに。


最後にはピアノを弾かずに、ソプラノサックスでデューイと共にテーマ曲を演奏します。


この普通は組み合わないものが、平然と矛盾なく同居してしまう不思議な感性がキースの真骨頂ですね。


私はスタンダード・トリオをやっている時のキースのアタマの中でなっているのは基本的にこの演奏だと思ってます。


キースという人はピアニストというよりも、アタマのなかの歌を具現化したくてしょうがない人で、それがライブだと追っつかないので、デューイにテナーを吹かせ、更に自分もソプラノを吹いてしまうという事なのでしょうね。


ピアニストである前に、メロディストと言いますか。


LPで言うところのB面の2曲はこの頃のキースによくありがちな曲ですが、「De Drum」の謎の曲想の展開は、全く読めません。

 

プロコフィエフの影響を感じる」という指摘もあるのですが、うーむむむ。。


スムーズに曲があらぬ方向に何度か変化していくんですけども、黙って聴いてると、「アレッ、いつの間にか曲調が変わってる!」という感じで変わっていくので、なかなか油断できないですね。


途中から、ピアノを弾かずにタンバリンを叩いたりもしてますね、キース(笑)


自由ですね、ホント。


この曲でのチャーリー・ヘイデンのベイスラインがジャズというよりもソウルミュージック的で、アコースティック・ベイスでひたすらリフを多用しているのも、コレまでのジャズのあり方とは違いますね。


この圧倒的な演奏を聴いてフト思い出すのは、ヴィレッジ・ヴァンガードでの名演をインパルス!に残した、ジョン・コルトレインです。


コルトレインは1967年に病死しましたが、その後、顔となるミュージシャンをインパルス!はなかなか持てませんでした。


恐らくですが、メセンジャーズ→チャールズ・ロイド→マイルズ・デイヴィスと短期間にとんでもないグループに在籍し、ものすごい演奏を繰り広げるキースに、コルトレインのポジションを継承してもらおうと思ったのではないいでしょうか。


それが本作なのではと。


だからこそ、いきなりヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ盤からキースのグループを出したのでしょうね。


以後、インパルス!でのこのグループでの録音は大作志向となり、遂に『生と死の幻想』に結実していくのですが、それはまたの機会に。


キースは余りにも多面的なミュージシャンなので、ある程度、様々な傾向を持ったアルバムを満遍なく聴く事をオススメします。


特に、1970年代にその傾向が顕著です。


ちなみに、タイトルは、神秘思想家、舞踏家、作曲家のグルジェフ(1866?-1949)の信奉者(後に両者は決裂)であるウスペンスキー(1878-1947)の死後にまとめられた講義録、『第4の道』『The Forth Way)のアナグラムです。


キースはグルジェフの思想に傾倒しているようです。

 

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グルジエフの思想がキースに何をもたらしたのかは、私には最早わかりません。

 

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菊地vol.5です!!

菊地成孔を聴く vol.5 失われた時を求めて  

    2023.5.14 @銀座奥野ビル 306号室
                      McLean Chance 紙のジャズ)

 


1.Catch 22〜Jazz Dommunisters 誕生〜

1)Catch 22(Kikuchi Naruyoshi)

Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ), Tsugami Kenta(ss), Goseki Yosihiro(ts),

Otomo Yoshihide(g), Takai Kouki(g), Tsuboguchi Masayasu(keys),

Kurihara Masaki(b), Yoshugaki Yasuhiro(drms), Fujii Nobuo(drms), Ogimi Gen(perc), Yoshimi Masaki(tabra)
 recorded at SHIBUYA STUDIO, ON AIR AZABU, SOUND ARTS, FarEastIsland STUDIO,  Tokyo, 2001?


2)Catch 22(Kikuchi Naruyoshi, Jazz Dommunisters)
Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ, rap), Yoshio Otani(rap), Tone Rion(vocaloid),

Ruike Shunpei(tp), Tsugami Kenta (ss, as), Shiohito Takai(ts, ss),

Tsuboguchi Masayasu(keys), Josei(keys), Ohmura Takayoshi(g), Arigath(b),

Senju Muneomi(drms), Tanaka Kyojun(drms), Ogimi Gen(perc)
recorded at HITOKUCHI-ZAKA STUDIOS, Pastral Sound, AVACO STUDIO,

HeartBeat RECORDING STUDIOS and Universal Music Studios ,

October 2011-February 2012


3)コマーシャル・スター(Chikada Haruo)
Chikada Haruo(rap), Dr. Tommy(rap), Kozumi Kyoko(vo),

OTO(g), Okada Yosuke(g), Wakanabe Takahiro(keys), Okiyama Yuji(b),

Yokozeni Yuji(drms), NOGERA(conga, bongo), Sato Kimihiko(ts),

Vibra Horns
Tsunami Kiyoshi(tp), Umezawa Kohnosuke(tb), Krihara “Heika”kiyoshi(bs)
recorded at SOUND CITY, STUDIO SOMEWHERE, MIT STUDIO, STUDIO VINCENT,

ART PLAZA 1000, Tokyo, 1991 ?


4)I’m Burning Up (Fire Theme)
Steve Coleman(as), David Murray(ts), Andy Milne(p, keys), Reggie Washington(b),

Gene Lake(drms), Black Indian(rap), Sub-Zero(rap), Kokayi(rap)
 recorded at The Hot Brass Club in Paris on March 29, 1995


5)Think Twice(James Yancheng)
J Dilla(rap, vo, instruments, production), Dwele Gardner(keys, trumpet, b),

Antwan Gardner(tb), Karriem Riggins(drms, perc, production)
 recorded at Pay-Jay Studios, Studio A, Dearborn, Michigan 2000-2001 ?


6)For Free ?(Interlude)(K. Duckworth, T. Martin, R. McKinney)
Kendrick Lamar(rap), Terrace Martin(as), Robert Glasper(p), Craig Brockman(org),

Marlon Williams(g), Brandon Owens(b), Robert Sput Searight(drms),

Anna Wise(backing vocals), Darlene Tibbs(backing vocals)
 recorded at Chalice in Hollywood, Downtown in New York City,

House in Washington D. C., Notifi in St. Louis, No Excuses in Santa Monica, 2015 ?

 


2.Uncommon Unremix〜Simi Lab 登場〜

 

7)Uncommon Unremix(Kikuchi Nariyoshi, DyyPride, Maria, OMSB, QN)
Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ), DyyPride, Maria, OMSB, QN(rap),

Ruike Shunpei(tp), Tsugami Kenta (ss, as), Shiohito Takai(ts, ss),

Tsuboguchi Masayasu(keys), Josei(keys), Ohmura Takayoshi(g), Arigath(b),

Senju Muneomi(drms), Tanaka Kyojun(drms), Ogimi Gen(perc)
recorded at HITOKUCHI-ZAKA STUDIOS, Pastral Sound, AVACO STUDIO, HeartBeat RECORDING STUDIOS and Universal Music Studios ,

October 2011-February 2012


8)That’s What You Think(DyyPride, Juma, Maria, OMSB, QN, Usowa / Wah Nah Micheal)
DyyPride, Juma, Maria, OMSB, QN, Usowa(rap) etc.

  recorded by QN aka Earth No Mad @ Stinky Heights, 2011 ?


9)Playa Playa(D’Angelo)
D’Angelo(vo, all other instruments, arrangement), Mike Campbell(g), Pino Palladino(b), Ahmir Thompson(drms), Roy Hargrove(horn arrangement)
  recorded at Electric LadyLand in New York City, 1998-1999

 


3.Pan-American Beef Steak Art Federations 3


10)Duran(Miles Davis)
Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ), contains Amiri Baraka”Dope” (1978)
Ruike Shunpei(tp), Tsugami Kenta (ss, as), Shiohito Takai(ts, ss), Tsuboguchi Masayasu(keys), Josei(keys), Ohmura Takayoshi(g), Arigath(b), Senju Muneomi(drms), Tanaka Kyojun(drms), Ogimi Gen(perc)
  recorded at HITOKUCHI-ZAKA STUDIOS, Pastral Sound, AVACO STUDIO,

  HeartBeat RECORDING STUDIOS and Universal Music Studios , Tokyo,

  October 2011-February 2012

YouTubeでAmiri Baraka「Dope」をかけました。

https://youtu.be/qJ89lZDBDR4


11)Pan-American Beef Steak Federation (Kikuchi Naruyoshi)
Kikuchi Naruyoshi(cond, CDJ), Tsugami Kenta(ss), Goseki Yosihiro(ts),

Otomo Yoshihide(g), Takai Kouki(g), Tsuboguchi Masayasu(keys), Kurihara Masaki(b), Yoshugaki Yasuhiro(drms), Fujii Nobuo(drms), Ogimi Gen(perc), Yoshimi Masaki(tabra)
recorded at SHIBUYA STUDIO, ON AIR AZABU, SOUND ARTS,

FarEastIsland STUDIO, Tokyo, 2001 ?

 


参考音源
1)Date Cource Pentagon Royal Garden『Report from Iron Mountain』(P-Vine)
2), 7), 10)DCPRG『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』(Impulse !)
3)Vibrastone『Entropy Productions』(PONY CANYON)
4)Steve Coleman and Five Elements『Curves of Life』(BMG)
5)J Dilla『Welcome 2 Detroit』(BBE)
6)Kendrick Lamer『To Pim A Butterfly』(Interscorp)
8)Simi Lab『Page 1: Anatomy of Insane』(Summit)
9)D’Angelo『Voodoo』(EMI)
11)ROVO/Date Cource Pentagon Royal Garden『 SINO/Pan-American Beef Stake Art  Federations 』(P-Vine)

 

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vol.20セットリストです!

エリントンを聴く vol.20

 ~黄金の日日(2) 1930年代のエリントン⑤~

2023.3.25@夜学バーbrat

 

1.Opening


1)Buffet Flat (Ellington)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on August 4, 1938

 

 

2.feat. Ellingtonians

 

2)  Yearning For Love(Ellington, Mills, Michell Parish)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on July 17, 1936

3)Drummer’s Delight (Barney Bigard)
recorded at NYC, January 19, 1938

4)Clarinet Lament (Bigard, Ellington)

recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on February 27, 1936

5)Trumpet In Spades (Ellington)

     same personnel and date on 2)

 

 

3.エキゾチズムの萌芽


6)-1 Caravan(Juan Tizol, Ellington, Mills)

recorded at Master Record Co. studios, 1780 Broadway, NYC
on May 14, 1937

6)-2  Caravan(Tizol, Ellington, Mills)

7)-1Alabamy Home (Ellington, Dave Ringle)

recorded at Master Record Co. studios, 1780 Broadway, NYC
on June 8, 1937

7)-2 Bolero(Django Reinhardt)

recorded in Paris on December 21, 1937

7)-3 Monmartre(Rex Stewart)

recorded in Paris on April 5, 1939
8)Porto Rican Chaos(Moonlight Fiesta)(Tizol, Ellington, Mills)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on March 5-6, 1935 

※Two unidentified persons play claves and maracas (possible candidates being Nanton, Brown and Hardwick)

and an unidentified person adds vocal interjections


9)Pyramid (Tizol, Ellington, Mills)
recorded at American Record Corp. studios,

1776 Broadway, NYC on June 7, 1938

 

  

4.曲をまたしてもつないでみる/ スケールアップしてみる

 

10)Mood Indigo / Solitude 

11)Sophisticated Lady / In A Sentimental Mood 

recorded at Hollywood, December 21, 1936

12)Prologue To Black And Tan Fantasy  (Bubber Miley, Ellington)                            

13)The New Black And Tan Fantasy(Miley, Ellington)

recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC on January 13, 1938

 

14)The New East St. Louis Toodle-O(Miley, Ellington)

recorded at Master Record Co. studios, 1780 Broadway, NYC on March 5-6, 1937

 

 

5.swing拾遺


15)Azure(Ellington, Mills)  

same personnel and date on 6)

16)A Blues Serenade(Frank Signorelli, Jimmy Lytell, Mitchell Parish, Vincent Grande)

same personnel and date on 1)

17)Lambeth Walk(Noel Gay, Douglas Furber, L. Arthur Rose)

same personnel and date on 1)

18)Hip Chic(Ellington)
same personnel and date on 1)

19)Solid Old Man(Stewart, Ellington)
recorded at World Broadcasting System studios, 711 Fifth Ave., NYC
on March 21, 1939

20)Battle of Swing(Ellington)

recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC on December 19, 1938

21)  The Sergeant Was Shy(Ellington)
recorded at World Broadcasting System studios, 711 Fifth Ave., NYC on August 28, 1939


22)Bouncing Buoyancy(Ellington)

same personnel and date on 20)

 

 

6.ending


22) Diminuendo In Blue(Ellington)

23) Crescendo In Blue(Ellington)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC on September 20, 1937

 

 

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菊地成孔を聴くvol.5です!

菊地成孔を聴くvol.5〜失われた時を求めて@奥野ビル306号室〜

 

昨年のJLG逝去に始まったのでしょうか、ジェフ・ベック、デイヴィッド・クロズビー、デイヴィッド・リンドリー、高橋幸宏坂本龍一、バード・バカラック、そして、ウェイン・ショーターと、音楽の巨星が相次いで亡くなっておりますね。

「20世紀の音楽」を終わらせるために連れていってしまったのか、それとも、彼らをサントラに使って新作をそちらで撮るおつもりだったのか。

職業音楽家を使うのは、もうコリゴリだったのではないのですか、ムシュ・ゴダール

それはともかくとしたしまして、Covid-19 は私のようなささやかなイベントにもしわ寄せがやってきまして、ライブ配信も行いました。

エリントンのイベントを優先せざるを得なかったため、元々年2回、春秋に行っていた本イベントはますます遅延してしまう事になりました。

そうこうしている内に、帝都最長老のビルの一室をご厚意により使用できる事となり、本イベントの開催が可能と相成りました。

コロナ禍の2021年に、CD7枚組という、膨大なライヴ盤を発売し、コレを以て再結成がなくなったDCPRGから、本イベントは再開いたしますが、まずは、再開第1作目『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』を中心に聴いていきます。

 

菊地成孔を聴くvol.5

日時:2023.5.14

場所:銀座奥野ビル306号室 中央区銀座1-9-8 奥野ビル 3F

1932年に竣工、1934年に完成した、ウェイン・ショーターの一歳歳上のビルです。お部屋は元美容室です。

アクセス:東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅から徒歩3分ほど

※他にJR有楽町駅(京橋口より)、東京メトロ銀座線、丸の内線、日比谷線銀座駅」など、最寄り駅多数です。

時間:open 16:30 start 17:00-19:30

料金:無料

歴史的建造物ですので、原則、室内での飲食、喫煙は禁止です。

ただ、イベントはどうしても音楽を聴きながらのものとなるため、水分補給のためのドリンクの持ち込みは可といたします。途中退席はご自由ですが、参加者のご迷惑にならないよう、ご注意ください。

 

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『Sorcerer』と合わせて1つの作品です!

Miles Davis『Nefertiti』(Columbia)

 

personnel ;

Miles Davis(tp), Wayne Shorter(ts),

Herbie Hancock(p), Ron Carter(b),

Tony Williams(drms)

 

Recorded at 30th Street Studio on June 7, 22, 23 and July 19, 1967

 

『Sorcerer』と双璧を成す、マイルスの黄金クインテットの最終作品。

 

以後、マイルスは、少しずつエレクトリック化が始まっていきますが、初めて聴く方には、『Sorcerer』よりも、本作の方がわかりやすいかもしれません。

 

というのも、こちらは、ショーターの名曲「Nefertiti」と「Fall」という目玉がはっきりと存在するので、とらえどころがハッキリしています。

 

とはいえ、そのタイトル曲である、「Nefertiti」が一切アドリブがないと演奏で、延々とテーマをマイルスとショーターは繰り返し、リズムセクションがそれぞれに暴れ回るという、不思議なルール設定がされている演奏です。

 

その人を食ったような演奏の次に、美しい「Fall」が演奏されるのですが、コレもちょっと変わってまして、アドリブの合間に突然テーマの一部がスッと何度も差し込みながら展開していくという、誰も試みたことのないような変わった事をやってます。

 

それ以外はこのクインテットの普通にいい演奏が入っていて(ものすごいレベルの演奏という事です)、この2つの過激な実験のような事はしていません。

 

「Riot」のポリリズムがものすごいですが、過激な実験というよりも、「ポリリズムでここまでできる」という事ですね。

 

新曲ばかり演奏しているという事もあり、まだこなれていないので、比較的安全運転です。


「安全運転」でこの水準というのは、すごいですねえ。。

 

ハンコックがまたしてもバッキングをやめてますが、ロンはちゃんと4つ刻んで、トニーもおとなしめにリズムキープしている点が『Sorcerer』とは明らかに違います。

 

恐らくですが、この曲単位で行った実験の究極点がこの2曲であったということなのであり、マイルス・デイヴィスのキャリアの最高点は、この2曲にあると言ってもいいのかもしれません。

 

トータルコンセプトを重視した『Sorcerer』と1曲の実験をトコトン突き詰めた『Nefertiti』の優劣は容易にはつきかねますが、個人的な好みとしては前者を聴くことが多いでしょうか。


ジャケットをワザワザ当時の恋人のシシリー・タイソン(のちに奥さんとなります)とマイルスの顔をお互いに見つめ合うようにして作っているわけですから、コレは2つで1つの作品と考えるべきでしょう。


いずれにしてもジャズは1967年にとんでもないところに来てしまったんですね(ジョン・コルトレインが亡くなった年でもあります)。

 

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ジャズはとんでもないところに到達してしまいました!

 

ジャズはこの5人によってとんでもないトコロに行ってしまったのだ!

Miles Davis『Sorcerer』(columbia)


personnel ;

Miles Davis(tp), Wayne Shorter(ts),

Herbie Hancock(p), Ron Carter(b),

Tony Williams(drms)

 

Miles Davis(ts), Wayne Shorter(ts),

Frank Rehak(tb), Paul Chambers(b),

Jimmy Cobb(drms), Willie Bobo(perc),

Bob Dorough(vo), Gil Evans(arr)

 

Recorded at 30th Street Studio B, NYC on May 16, 17, 24, 1967,

and

at 30th Street Studio A, NYC on August 21, 1962

 


このアルバムは、ジャズを本格的に聴いてみようと思って買った最初のアルバムでした。


理由は私が知っているジャズミュージシャン、マイルズ、ハンコック、ショーターが入っていたからです(笑)。

 

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マイルズとショーター。とうとうショーターも2023年に亡くなりました。。


いっぺんに聴けるなんてなんてお得であろうと思ったんですけども、コレ、初めて聴いた時は全くわかりませんでした。


異様なまでに静謐で、とてつもないテクニックで演奏されているのはわかったんですが、余りにもとらえどころがないというか。


しかも、全曲同じに聴こえてしまい、最後の1962年のボブ・ドロウのヴォーカルが入った演奏ばかりが耳に残るアルバムなんですよね。


その後、いろいろなマイルズのアルバムの中で最も難解なアルバムである事が後でわかってくるんですが(笑)、とにかく、とてつもないことだけはとにかくわかる。という手に負えないアルバムのトップクラスでした。


コレと比べると、テナーサックスがジョージ・コールマンの頃のクインテットの『Four and More』のわかりやすいことわかりやすいこと。


当時、18歳くらいであった天才少年のトニー・ウィリアムズが煽りまくり叩きまくりの中、全員が燃えに燃えまくるライヴは(しかし、根底にクールネスが常にあります)、誰が聴いても興奮する、とてもわかりやすい演奏であり、 ジャズ初心者にオススメ作品です。

 

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トニー・ウィリアムズ。こんな童顔で小柄な人が演奏しているとは思えないですね。

 

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2023年、とうとうクインテットの生存者はロン・カーターとハンコックのみとなりました。。


それに対して、このクインテットの演奏は明らかに別モノです。


今にして、何が難解であったのか、考えてみますと、リズムセクションに原因がありますね。


ハンコックはマイルスやショーターがソロを取ると、ほとんどバッキングを弾きません(自叙伝を読むと、マイルスがハンコックに「弾くな」と言ったようです)。

 

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モダンジャズ最後の巨人となってしまった、ハンコック。


トニーも、あのライヴのような叩き方よりも、後の『In The Silent Way』のような比較的ミニマルな反復を基調にしており(しかし、全く単調な作業ドラミングではありません)、ロン・カーターのベイスは余りにも自由奔放で、もはやリズムセクションですらありません。


こうしてみると、ボトムがフワフワとしているんです。


しかも、その上で演奏するマイルスとショーターには、調性感がかなりありません。


すべての曲がそのように作曲されているからで、驚くことに、ショーター、ウィリアムズ、ハンコックがそれぞれ作曲しているんですが、全員が似たよう曲(というか、全部マイルズが作曲しているような錯覚ですね)になっているのもすごいですね


調性をものすごく薄くすると、曲調な似てきてしまうんでしょうねえ。


シベリウス交響曲もそういえばそんな感じです。


なんだかこうして書いていると、フリージャズみたいですが(ボンヤリ聴いていると、オーネット・コールマンのカルテットみたいに聴こえるんです・笑)、明らかに強力なルールが存在しているんですね。


そのルールに基づいて、自由奔放に全員が演奏しているので、フリージャズになりそうでならないわけです。


この余りにも高踏的な演奏を当時理解する人は余りいなかったようで、コレと次回作の『Nefertiti』はマイルズのアルバムとしては、悲劇的に売れなかったらしいです。。


マイルズ史上、参加メンバーがこんなに渾然一体となって1つのサウンドをグループで完成させたというのは、多分、このクインテットだけであり、本作はその極点であり、アコースティックジャズが到達した極点なのであり、未だにコレを超えるアコースティックジャズというものは存在しません。


さて。


このアルバムのもう一つの謎は、このようにとてつもないところに上り詰めてしまったマイルズたちの演奏の最後に、全く脈絡もなく、1962年の、ギル・エヴァンスがアレンジした2分にも満たない演奏が付いているのだろうか?という事なんですが、マイルズを知る上でも重要な『自叙伝』でもよくわかりませんし、プロデューサーである、テオ・マセロの発言も読んだことがないです(もし、あったら教えてください)。


コレが誰の意図でつけられたのか、よくわからんのですが、マイルズという人は、録音してしまうと、あとはプロデューサーに任せきりで、出来上がったアルバムにもそれほど興味を示さず、もう次の事を考えているような人だったらしいので、最後の曲をつけたのは、多分に、テオの判断なのでしょう。


テオの編集は、エレクトリック期になると更に大胆になっていきますが、多分、ココでもその鱗片が出ていたのではないでしょうか。


恐らく、クインテットの演奏を聴いていると「こりゃ、とんでもないアートだ!」とテオは驚いたんだと思います。


そして、同時に「アート過ぎて、マイルズが怒るだろうな、コレ」とも思ったのか、どこか壊してみたい。と暴力的に思ったのかは、2人は既に故人なので真相はもうわかりませんが、あの2分に満たない、それ自体はものすごくヒップでカッコいい演奏なのですが、この演奏が最後に来ることで起こる、絶妙な脱構築が、なんだか、ゴダール作品の唐突に音楽がブツリと切れたり、また、始まったりという、あの、暴力的なクセに美しくてオシャレ感すらある、あの感覚に近いものがあるのですね。

 

どこかケムに巻かれていると言いますか。


ウットリしてたところにスコーン!と打ち込まれるようなですね(笑)


そういう、マイルズとテオによる「共犯関係」が、まだジャブを食らわすくらいですけども、少しずつ始まりつつあるという意味でも重要な作品です。

 

始めは謎に思うかもしれませんが、周辺のいろんなジャズを聴いていくと、このアルバムの途方もなさがわかってくると思います。

 

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