mclean-chanceの「Love Cry」

はてなダイアリーで長年書いてきたブログを移籍させました。生暖かく見守りくださいませ。

エリントンすごいぜ!vol.8セットリストです!

 

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厳しい環境の中お越しいただいた皆さんには感謝しかございません!

セットリストは以下になります。

次回は8/8でコロンビア時代という、またしても黄金期を迎えたエリントンの1回目です。

 

1.オープニング

1)Rockin’In Rhythm(Ellington, Harry                

   Carney)

     Recorded at Recorded at

     Universal Studios, Chicago,

     January 17, 1954

 

2.前回の補足

 2)Twelfth Street Rag Mambo(Euday L.Bowman)

     Recorded at Recorded at

     Universal Studios, Chicago,

     October 8, 1954

 

 3)Blue Jean Buiguine(Ellington, Cat Anderson)

      Recorded at Recorded at

      Capitol Studios,

      Los Angeles April 9,1953

 

 3.スイングするのは余裕である

4)One O’Clock Jump(Count Basie)

     Recorded at Recorded at

     Universal  Studios,

     Chicago, January 17, 1954

 

5)In The Mood(Joe Garland, Andy Razaf)

     Recorded at Universal Studios,  
     Chicago, January 2, 1954

 

6)Flying Home(Lionel Hampton, Benny Goodman)

    Recorded at Capitol Studios,

    New York, December 21, 1953

 

4.ソリスト強化

7)Harlem Air Shaft(Ellington)

     Recorded at Universal Studios,    
     Chicago, May 17, 1955

 

8)Body and Soul(Johnny Green, Edward Heyman, Robert Sour, Fran Eyton)

     Recorded at Universal Studios,

     Chicago, May 18, 1955

 

9)Theme for Trambean(Jimmy Hamilton)

     Recorded at Universal Studios,

     Chicago, May 18, 1955

 

10)Serious Serenade(Ellington)

     Recorded at Universal Studios,

     Chicago, May 18, 1955

 

 

  5.コテコテエリントン

11)La Virgen de la Macarena(Bernardo Burista Monterde, Rafael Mendez, Charles Koff)

     Recorded at Universal Studios,

     Chicago, May 17, 1955

 

12)You Better Believe It(Gerald Wilson, Richard Groove Holms)

 Recorded at Pacific Jazz Studios,

 Los Angeles, September 30, 1961

 

13)Clarinet Melodrama(Jimmy Hamilton)

     Recorded at Universal Studios,    

     Chicago, May 17, 1955

 

14)Bluebird in Dehli(Ellington, Billie Strayhorn)

     Recorded at RCA Victor Studio A,

     New York City, NY

     December 21, 1966

 

 6.リラックスと実験

15)Dancers in Love(Ellington)

  Recorded at Recorded at

       Capitol Studios, Holleywood,

        Los Angeles April 13, 1953

 

16)Coquette(Johnny Green, Carmen Lombardo, Gus Kahn)

       Recorded at Universal Studios,      
       Chicago, May 18, 1955

 

17)Once in A Blue Mood(Ellington)

       Recorded at Universal Studios,

       Chicago, May 19, 1955

 

7.エンディング

18)Smile(Charles Chaplin, John Turner, Geoffrey Persons)

     Recorded at Capitol Studios,                
     Hollywood, Los Angeles

     April 13, 1953

 

※補足

Chelsea Bridge(Billie Strayhorn)

 from Ben Webster『Music for  

 Feelings』(verve)

  Recorded at Fine Sound, NYC,

  March 28, 1954

 

 

参考CD

1)~11),13),15)~18)Duke Ellington『The Capitol Sessions 1953-1955』(Definitive Records)

12)Gerald Wilson『You Better Blieve It』(Pacific Jazz)

14)Duke Elllington『Far East Suite』(RCA)

 

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バレルのエリントン愛が込められたライヴ盤!

Kenny Burrell『75th Birthday Bash Live !』(Blue Note)

 


Personnel;

Kenny Burrell(g,vo),

Gerald Wilson Orchestra


Hubert Laws(fl),

Jeff Clayton(as),

Herman Riley(ts),

Joey DeFrancesco(org),

Roberto Miranda(b, congas),

Clayton Cameron(drms)

 

Recorded at Yoshi’s in Oakland, CA on July 31, 2006 and

Kuumbwa Jazz Center in Santa Cruz, CA on August 1, 2006

 

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最近のケニー・バレル。いい写真ですね。

 


2006年のケニー・バレルの75歳の誕生日をしてのライブを収めたアルバム(という事は2020年で89歳!)。


それにしても、驚きましたよね。


ブルーノートから、ケニー・バレルのアルバムが出るのって一体何年ぶりなのだろうか(笑)。


本作はジェラルド・クレイトン・オーケストラとの共演がなんといっても目玉で、よく考えてみると、ジェラルド・クレイトンの初ブルーノート録音なのですかな、コレ。

 

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2014年に96歳で大往生した、ジェラルド・ウィルソン。

 


ジェラルドは教育家でもあったので、活動拠点が一貫して西海岸を中心としていたので、パシフィック・ジャズとかコンテンポラリーという西海岸のレーベルと契約して、そんなに多作ではないですけども、淡々とアルバム出し続けていました。

 

ジェラルドが再び注目されるようになるのは、やはり、晩年のマック・アヴェニューでの録音でしょうね。


やっている事はそんなに変わっているわけではないんですけども、その熟成された彼が長年培ってきたサウンドが実に素晴らしかったんですけども、そんな大ベテランの率いるオーケストラがバレルを支えるために徹底して黒子に徹し、ソロは全てバレルに取らせるというところが泣けてきます。


バレルという人は、そんなに前に出てきて自己主張をするミュージシャンではなく、どちらかというと控えめなミュージシャンであり、いわゆるスター街道からは縁遠い人でした。


しかし、彼のさりげないフレーズに込められたブルージーな情感には根強いファンが少なくないです。


そんな彼なので、別に75歳を記念しても、あの私たちが知っている、淡々とギターを弾くバレルがいるわけです。


それでいて、マンネリズムをやっているわけではないところがすごいですね。


こういうスタイルのジャズギターはバレルをもってもう継承する人はいませんけども、時にはこういう演奏を聴いてしみじみするのもいいものです。

 

バレルとウィルソンはあまり接点がなかったように思いますが(もし、ご存知の方いたら教えてください)、実は「デューク・エリントン」という接点があるんですが、ここでは詳しい話は省略します。


コレに反してスモールコンボの演奏はあまり良いとは言えません。


音楽監督やプロデューサーに問題があると思います。


最後の2曲を残して、後はすべてカットしてしまうと、合計時間が約40分となり、アルバムのとしての完成度が俄然上がりますから、このような工夫をすると、聴きやすくなります。


何もアルバムだから全曲付き合う必要などないですから、こういう事を聴き手が積極的にやるのはむしろいい事だと私は

思ってます。

 

飄飄とた味わいの歌も聴けますよ!

 

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ジャズ史から見落とされがちなアルバムです!

Dizzy GillespieDizzy Gillespie & The Double Six of Paris』(Philips)

 


Personnnel;

Dizzy Gillespie(tp,vo),

 

The Double Six(cho):

  Mimi Perrin, Claudine Barge,

  Christiane Legrand,

  Ward Single, Robert Smart,

  Jean-Claude Briodin,

  Eddy Louise(Louiss)


Bud Powell(p),

Pierre Michelot(b),

Kenny Clarke(drms)


James Moody(ts),

Kenny Barron(p),

Chris White(b),

Rudy Collins(drms)


Lalo Schifrin(arr)

 

recorded in New York, Chicago, Paris 1963

 

 

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ビバップの推進者の一人ですが、チャーリー・パーカーとは異なる道を歩む事になりました。

 



ナット・ヘントフのライナーノーツを見ますと、1963年に2つのリズムセクションにディジーを加えた録音をパリとアメリカ(シカゴとニューヨーク?)で行い、ラロ・シフリンのアレンジに基づくヴォーカリーズ・グループの録音を録音して、オーバーダビングしたもののようです。


1963年はディジーは翌年のアメリカ大統領に立候補を表明しました。

 

ニューポートジャズ祭でのディジーのコンボの演奏で、ジョン・ヘンドリクスが「Vote Dizzy」という曲が演奏されています。

 

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実際に作成されたポスター。実際に立候補には至りませんでした。

 


ちなみに1963年7月のニューポートジャズ祭は7月に行われていますから、その後にフランスに渡って録音している事になりますね。


さて、肝心の内容はバド・パウエルケニー・クラークと言った旧友との懐メロ大会ではなく、フランスのヴォーカリーズ・グループ「ダブル・シックス」を加えたじつにユニークなもので、バップ第一世代の演奏(一部は、ディジーの当時のスモール・コンボのメンバーとの演奏です)と、ラロ・シフリンのアレンジが施されたダブル・シックスの精妙なコーラスは実によく合います。

 

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ダブル・シックス。オルガン奏者として有名なエディ・ルイスもメンバーでした。

 


どういう経緯でこのような企画が持ち上がったのかはがわかりませんが、天性のお祭り男であるディジーの事ですから、何でも乗ってしまうんでしょうね。


バド・パウエルの演奏もかつてのテクニックは全くなくなってますが、実に的確です。


ライナーノーツに書いている事をそのまま信じますと、とてもオーバーダビングして作ったように聞こえないので、驚きますね、これ。


コーラス部分はどうやら一日で録音がしたらしいんですけども、ウィキペディアに書いてある、1963年の7月8日、パリのEuropasonor Studiosの録音というのは、コーラスの録音なのかもしれないですね。


ダブル・シックスは、ミニ・フェリンによって結成されたヴォーカラーズ・グループですが、参加しているクリスティアーヌ・ルグランは、作曲家ミシェル・ルグランの姉で、自らも「スイングル・シスターズ」というグループを結成しています。

 

スイングル・シスターズには、MJQとの共演盤『Place Vandomê』があり、コレもオススメです。


従来のジャズ史的な視点からは見落としがちな逸品ですね。

 

 

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ヴォーカルから現在のそして過去の遺産を俯瞰する好著。

後藤雅洋『一生モノのジャズ・ヴォーカル名盤500』(小学館新書)

 


1967年、すなわち、ジョン・コルトレインが亡くなった年から営業している、最早都内でも最古参のジャズ喫茶の1つとなった四谷「いーぐる」の店長にして、屈指のジャズの論客である、後藤雅洋氏の新著。

 


『一生モノ〜』と題した著作はすでに存在し、そこでもヴォーカルアルバムは紹介されているが、本著はタイトル通り、ヴォーカルに特化した、コレまでの氏の著作としても珍しい著作となった。

 


ビリー・ホリデイエラ・フィッツジェラルドメル・トーメといった、私たちのよく知っているジャズヴォーカルの名盤も紹介されているのだか、本作のユニークさはそこにはとどまらず、スティーリー・ダンカーリー・サイモン、果てはポール・マカートニー、レディ・ガガまでもが紹介されいるところ。

 


ジャズであろうと、ソウル、ロックであろうと、ヴォーカルというのは、歌っているという事自体は全く同じであり、そこがジャズとそれ以外のジャンルを横断しやすい(而してそれは得体の知れないものにもなり得る)という点に氏は注目したラインナップになっている。

 


既に、これまでの著作でも、スティングやジョニ・ミッチェルブリジット・フォンテーヌのアルバムを「ジャズアルバム」として紹介してきた氏の考えを更に推し進めたのが本著で、実に楽しく読んだ。

 


美空ひばりザ・ピーナッツリンゴ・スターまでもが登場するバラエティの広さは、ジャンルについての固定観念の強い人には外道扱いであろうが、いろんなジャンルの音楽を縦横無尽に楽しむ人々にとっては愉快極まりないラインナップである。

 


私もそれなりにジャズは聴いてきたつもりだが、ここに紹介されているアルバムの半分も聴いていないのでありました。

 


とりわけ氏が強調するのは、近年のジャズアルバムにおけるインストとヴォーカルのフラットさであり、それがまたしても周辺音楽を貪欲に取り込んでいき、またしてもそれがジャズを変貌させていくという、ジャズが本然的に持ち合わせている性格が、ヴォーカルに注目しているとハッキリと見えてくる事である。

 


現在のジャズの動向を知る上でも、過去の巨人たちの明唱を聴く上でも大変有益な好著。

 

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エリントンすごいぜ! vol.8(再)!!

エリントン すごいぜ!vol.8(再)

キャピトル時代のエリントンを聴く 後編

 

4月にやる予定でした、第8回目、行います。

 

大変厳しい状況ですが、ネット配信による権利の発生の複雑さを考えると、どうしても配信は困難と考えました。

 

不織布マスクは某所で購入いたしましたので、ご希望の方は当日申し出てください。

 

ムリのないご参考で、よろしくお願いします。

 

McLean Chance

場所 夜学バーbrat

台東区上野 2-4-3 池之端すきやビル3F

JR御徒町東京メトロ 上野御徒町上野広小路湯島駅などなど最寄り駅多数!

日時 6/6 open 13:30 start 14:00-16:30

料金 800+2drinks おやつの持ち込み可は継続いたします。夜の営業の支障とならないモノにしてください。ドリンクは不可です。おやつセットはご購入できます。

 

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フリースタイルDJのセットリストです。

お客さんゼロかな?と思ってましたが、3人も来てくれました。ありがとうございます!

 

以下がセットリストです。

 

最初と、ビーフハート、オーネットをかけるのを直前に決めただけで後はその場でiPhoneに入っている曲をかけました。

 

90分強です。

 

ビーフハート→オーネットに持っていくので、どうしても後半が厳しめな選曲にならざるを得なかったですね。

 

もっとまったりしたのもやりたいです。

 

一曲目はブラックミュージックの好きな志村けんさんに捧げ、ビル・ウィザースへの追悼といたしました。

 

1時間早く終わってしまいましたが、クラブではないので、これくらいでいいと思いました。

 

次回はvol.8を行います。

本日のリスト

 

1.Bill Withers「Use Me」

2.Four Tops「I Can’t Help Myself」

3.Junior Walker「Shotgun」

4.Isley Brothers「This Old Heart of Mine」

5.Melcochita y Su Conjunto 「Cobardia」

6.The Game feat. Ditty「Standing on Ferraris」

7.Nicki Ninaj feat. Cam’Ron & Rick Ross「I Am Your Leader」

8.Migos「Gang Gang」

9.MAST feat. Chris Speed「Well You Neednt」

10.Janelle Monáe feat. Brian Wilson 「Dirty Computer」

11.Jacob Colier 「Everlasting Motion」

12.DCPRG「構造1」

13.Snarky Puppy「Tio Macao」

14.Kate Bush「The Dreaming」

15.Romano, Scravis, Texier「Vol」

16.Captain Beefheart「Moonlight on Vermont」

17.Ornette Coleman「Theme from A Symphony」

18.The Impressions「I’m So Proud」

 

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第8回目についての変更のお知らせです。

vol.8の内容は、昨今の東京都での感染者の急増に伴い、変更させていただきます。

 

ひたすらDJタイムです。

 

内容は事前に何も決めません。

 

現在、世界中で音楽が危機的な状況ですので、タルコフスキーノスタルジア』の主人公ではありませんが、「ロウソクの灯」を2時間半、ひたすら灯したいと思います。

 

亡くなった方々への鎮魂にもなるとよいのですが。

 

よって、料金もドリンクとおやつのみです。

 

持ち込み可もそのままですよ。

 

おしゃべりしながらでも結構です。

 

無理なくご参加ください。

 

ウィルス対策は前回と同様に継続いたしますが、マスクはもう用意できませんので、ご了承ください。

 

第8回目の内容は6/6に行いますので、宜しくお願いいたします。

 

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