mclean-chanceの「Love Cry」

はてなダイアリーで長年書いてきたブログを移籍させました。生暖かく見守りくださいませ。

灼熱の組曲入りの名ライヴ盤です!

Oliver Nelson『Swiss Suite』(Flying Dutchman)

 

personnel;

Oliver Nelson(composer, arranger, conductor, as),

Charles Toliver(tp,flh),

Danny Moore, Rich Cole, Bernt Steam,

Harry Beckett(tp),

Buddy Baker, Bertil Standberg,

Donald Beightol, C.J. Shibley, Monte Holz,

John Thomas(tb), Jim Nissen(btb),

Eddie Cleanhead Vinson(as, truck 1 only),

Jasper Thilo, Ozren Depolo(as),

Gato Barbieri(ts,truck 1 only),

Micheal Urbaniak, Bob Sydor(ts),

Steve Stevenson(bs),

Stanley Cowell(p),

Victor Gaskin, Hugo Rasmussen(b),

Bernard Purdie(drms),

Bosko Petrovič(drms, darabukka?),

Nana Vasconcelos(perc),

Sonny Morgan(congas)

 

recorded at Montreux Jazz Festival, Montreux, Switzerland, June 18, 1971

 

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オリヴァー・ネルソン。

 

「スイス・スイート」と書いてしまうと、昭和生まれの者には、「ああ、あのスーパーマーケットのパンコーナーに売ってるロールケーキね」と、つい、言ってしまいそうになりますが、本作のA面すべてを使って展開する組曲は、全くスイート感など、なく、むしろ、舌に電極が接続されるような激烈な味わいなのですね。

 

しかも、この組曲は、モントルー・ジャズ祭に招待された事にちなんで、ネルソンが多忙な生活の合間に(ネルソンは、この頃は、ジャズの人。というよりも映画音楽の人、要するに、作編曲家として、並のジャズミュージシャンよりも遥かに稼いでいたと思います)、かなりの精魂を傾けて書き上げたもので、本作はいわば世界初演を記録したものなんです。

 

しかも、彼を召喚したのは、インパルス!レーベルを1960年代に盛り上げまくった、ボブ・シールが、自らのレーベル、「フライング・ダッチマン」を立ち上げ、そのレーベル音楽をジャズファンに伝えるための時間が設けられ、そこでの演奏という事だったんです。

 

いやー、当時はまだまだジャスがこんなに熱かったですねえ、羨ましい…

 

ネルソンは、1940年代から活動し、ベイシーやエリントン楽団にも短期間参加しつつ、モダンジャズの作曲、編曲、サキソフォン(主にアルトサックス)で活躍しましたが、その多才さ器用さが買われたのか、次第にテレビや映画の音楽の仕事が忙しくなってしまい、ジャズの活動がだんだんと縮小していきました。


そんな彼に声をかける辺り、ボブ・シールのプロデューサーとしての眼力(耳の力?)は、さすがと言わざるを得ません。


どういう経緯でこのメンツが集まったのか、私は寡聞にしてわかりませんが、驚くのは、ナナ・ヴァスコンセロス、ガート・バルビエリという外国人勢とともに、エディ・クリーンヘッド・ヴィンソンというベテランと、チャールズ・トリヴァー、スタンリー・カウエルという新進気鋭のジャズミュージシャン、そして、バーナード・パーディという、当時のソウル界を代表するようなドラマーが同居している事です。

 

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ラストタンゴ・イン・パリ』のサントラでもおなじみのガート・バルビエリ。

 

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チャールズ・トリヴァーとスタンリー・カウエル。


ヨーロッパ勢のミュージシャンが多く参加しているのは、恐らくは現地で合流参加しているものと思われます。


この、臨時編成と思しきオーケストラを才人ネルソンは見事にコンダクトし、なんと、B面に当たる曲では、ネルソンみずからソロを取る大活躍ぶりですが、なんと言ってもタイトル曲でエモーショナルを大爆発されているガート・バルビエリのテナーのソロがやはり1番印象に残りますね。


ガートはある意味、この唯一無二エモーショナルなソロで1970年代のジャズに大暴れした人ですが、ライヴでますます燃え上がる彼のテナーは見事にフィーチャーされています。


彼のソロを受けての、大ベテラン、クリーンヘッド・ヴィンソンのアルトのソロがこれまた素晴らしいですね。


本作の陰の功労賞はこのヴィンソンでしょう。

 

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エディ・ヴィンソン。

 

チャールズ・トリヴァーと双頭ビックバンドを結成したスティーヴ・カウエルのピアノも見事です


この素晴らしいソロ演奏を支えるオーケストラの演奏の基本は、パーカッションが多めですが、さほどラテン感はなく、どこまでも黒々としたブルースが強調されたものです。


このような灼熱のライヴを繰り広げながらも、ネルソンは、1975年に、過労が原因と思われる心臓発作で急死してしまいます。


どうも、ビックバンドはモダンジャズファンには、敬遠されがちですが、本作のようなメリハリの効いたソロと分厚いアンサンブルは、普段はスモールコンボしか聴かない方にもオススメします。

 

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ジャケットが今一つ冴えませんが、内容はピカイチです!

 

Count Basie plays Albert Ayler

Count Basie & His Orchestra『Afrique』(Flying Dutchman)

 


personnel;

Paul Cohen, George Cohn,

Pete  Minger, Waymon Reed(tp, flh),

Steven Galloway,Bill Hughes,

Mel Wanzo, John Watson(tb),

Bill Adkins(as), Bobby Plater(as, fl),

Bob Ashton(as, bs, ts, fl),

Eddie Lockjaw Davis(ts),

Eric Dixon(ts,as), Cecil Payne(bs, fl),

Count Basie(p,org), Freddie Green(g),

Norman Keenan(b),

Harold Jones(drms),

Richard Landrum(perc), Sonny Morgan(bongos)

 

Hubert Laws(fl),

Bubby Lucas(harmonica),

John B. Williams(el-b),

Warren Smith, Jr.(marimba)

 

Oliver Nelson(arr, comp, cond, as)

 


recorded at RCA Studio A, New York, December 22 & 23, 1970

 

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アルバート・アイラーの曲を演奏するベイシー楽団!


と書くと、まさか、ドヒャグヒョ、ブキョーッ!!とホーン・セクションが大暴れし、フレディ・グリーンがエフェクターでギターを思い切り歪ませているのか?と思うかもしれませんが(笑)、スイングが血肉化しているこの楽団にそのような事は、決して起こりませんので、ご安心を(ちょっと聴いてみたかった気はしますが・笑。まさか、未発表録音にあるのでしょうか?)。


ただ、いつものベイシーに加えて興味深いのは、アレンジャーに、オリヴァー・ネルソンが入っている事で、いつになく演奏が黒く粘っています。

 

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43歳という若さで亡くなっているオリヴァー・ネルソン。


録音した1971年は、それこそブラック・ミュージックの黄金期ですので、ベイシーがそういう時流に全く無頓着であったとは思えず(ビートルズが大ヒットすると、ビートルズの曲を演奏したりする楽団ですので)、スイングの枠を残しつつ、もう少し、コンテンポラリーな音楽に接近してみようという考えが起こり、ネルソンを起用したのでしょうけども、どうもジャズファンには過小評価されている気がするオリヴァー・ネルソンの才気がみなぎった、実はベイシー楽団の異色傑作です。

 

実は、オリヴァー・ネルソンの作曲がメインなので、「オリヴァー・ネルソン作品集」なのですけども、

 

3.Step Right Up(Gabor Szabo)、4.Love Flower(Albert Ayler)、8.Japan(Pharoah Sanders)

 

がやはり目につきます。

 

アルバムタイトルが『Afrique』なのに、ラストが「Japan」なのがむしろツッコミどころですけども(笑)、全体的なテイストはむしろラテンです。


まあ、20世紀のアメリカ音楽は一時が万事この調子なので、今更どうこういう気もないですけども、とにかくゲストがやたらと豪勢で、かつ、全体のサウンドの方向づけがされています。


フルートにヒューバート・ローズがいるのも興味深いですが、なんと、ハーモニカにパカシュン、エレキベイスです。

 

目玉のアイラー曲でソロを取っているのは、なんと、オリヴァー・ネルソンでして、オーケストラをコンダクトしつつ、ソロも取りと大変なのですが、ネルソンのアルトはベイシー楽団のものとはかなり違っているので、彼が取るしかなかったのだと思います。

 

この多才すぎるところが(なにしろ、映画音楽まで作り、交響曲まで書いているんですよね)、一体何なのかわからない人になってしまったんでしょうかね。。


思えば、ベイシー楽団は、折り目折り目で優れたアレンジャーを起用し、時代への絶妙なアジャストに成功しているのですが(恐らく、これがなかったら、楽団は解散していたかもしれません)、ネルソンの起用もまさにそれだったのだと思います。

 

今の耳で聴けば、ベイシーよりもネルソン色が強い作品になっていると思いますけども、そこが評価の分かれ目になるでしょうが、私には好ましく思えます。

 

ただ、この路線は当時のジャスファンには余りウケがよくなかったのでしょう、売れたとか、評価が高いとかという話をトンと聞く事がないので、恐らくは全く売れなかったのでしょう。

 

ビジネスには、とてもシビアであったと思われるベイシーは、「この方向はやめよう」と判断したのでしょう、1970年代のベイシー楽団は、ノーマン・グランツのレーベルパブロで多くのアルバムを出し、その枠内でのバラエティに徹しました。

不思議とこのアルバムの多彩さは、同じ時期に発表されたエリントンの畢生の傑作、『Afro-Eurasian Ecripse』と共振するところがあるのも重要ですね。

最後の曲が「Japan」なのも『極東組曲』と同じと言えば同じです。

まあ、エリントンの「Ad Lib on Nippon」は、全然日本とは関係ないと思いますが(笑)

 

 

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マクリーンの1960年代のアルバムを聴いてみる。

Jackie McLean『Presenting…Jackie McLean』(ad lib→jubilee)『Let Freedom Ring』『It’s Time !』『New and Old Gospel』(Blue Note)『’Bout Soul』(Blue Note)

 


『Pesenting…Jackie McLean

personnel;

Jackie McLean(as), Donald Byrd(tp),

Mal Waldron(p), Doug Watkins(b),

Ronald Tucker(drm)

recorded at Van Gelder Studio, Hackensack,

New Jersey, in October 21, 1955

 


『Let Freedom Ring』

personnel;

Jackie McLean (as), Walter Davis, Jr.(p),

Herbie Lewis(b), Billy Higgins(drms)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in March 19, 1962

 


『It’s Time !』

personnel;

Jackie McLean (as), Charles Tolliver(tp),

Harbie Hancock(p), Cecil McBee(b),

Roy Haynes(drms)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in August 5, 1964

 

『New and Old Gospel』

personnel;

Jackie McLean(as), Ornette Coleman(tp),

LaMont Johnson(p), Scotty Holt(b),

Billy Higgins(drms)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in March 24, 1967

 

『’Bout Soul』

personnel;

Jackie McLean (as), Woody Shaw(tp),

Graham Monchur 3rd(tb),

LaMont Johnson(p), Scotty Holt(b),

Rashid Ali(drms), Barbara Scott(vo)

recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey, in September 8, 1967

 

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マクリーンのアルトの音色は唯一無二の魅力です!


マクリーンの魅力って、何なのだろう?と改めて考えてみるに、それは結局のところ、「音の魅力」に尽きるんではないだろうか。という結論に至ります。  

 

その「音」って何なのか?をもう少し丁寧に説明してしてみますと、あの、どこか切羽詰まったような独特なアルトの鳴り方。としか言いようのない、あのアナーキーなアルトの音なんですよね。


この音が聞こえてくれば、もう何もいらない。と言いますか。


実際、マクリーンはリーダーでもサイドでも、彼とハッキリと識別できる音が生涯にわたって出ているのである。


1950年代のマクリーンのアルトはやや技術的に問題があり(本人もインタビューなどで、「いや〜、あの頃は家族を養うので精一杯でとにかく録音しまくったんだよね」と言った趣旨の事を答えていますが、ブルーノートと契約して以降の彼の演奏はかなり技術的に安定してきていて、実はかなり努力していたのが、聴いていてわかるんです。


で、この努力をどうやら生涯にわたってやっていたようで、晩年になっても、あの音が全く衰える事なく鳴っているのです。


ここに挙げた5枚のアルバムも、特に深い意味はないんですが、最初のアルバムはリーダー作として最初期のもので、もともとはアド・リブというマイナーレーベルから出たものが、コレまたマイナーレーベルのジュビリーから再発したため、ジャケットが変わってしまったので、2種類ジャケットがあります。


もう、マクリーン特有の泣きが完成されていて、たまらないですね。


サイドメンも充実していて、その後、何度も共演する事になる、ドナルド・バードマル・ウォルドロンがいます。


1950年代のマクリーンはハードバップという枠組みの中で見事に輝いていて、リーダーとかサイドとか特に関係なく彼が入っていたら、もう最高みたいな所がジャズファンにはありますね。


別にコレが彼の最高傑作とか、そんな事はなくて、プレスティッジ/ニュージャズのから出ているアルバムは、リーダー、サイドを問わず、ハードバップの快演ばかりです。


マクリーンの活動期間は大変長いですが、結局、ファンはこの1950年代に戻ってきてしまいますね。


とはいえ、1959年からのブルーノート期もしばらくはハードバップ時代が続いていて、コレもまたリーダー、サイドを問わずに名演ばかりで困りますが、コレらは全部飛ばしまして(笑)、一挙にあまり語られないマクリーンの話に移りましょうか。


モダンジャズの楽園」であった、ハードバップも、毎度毎度やられますと、どんなに素晴らしくても聴き手は飽きが来てしまうという、厳しい問題が出てきます。


どうしても演奏がマンネリズムになるんですね。


そこで一部の先鋭的なミュージシャンたちが1950年代中ごろから(早い人は、ビバップの頃からですが)、ビパップを更に発展させていこうという、あるいは、バップを介さないジャズの発展を志向する動きが出てきました。


マクリーンはその打破されるべき、対象そのもののど真ん中だったんですが、なんと、彼自身はこの動きに賛同してしていました。


とはいえ、マクリーンの身体には、根っから染み込んだバップがそう易々と脱却などできようはずもないですし、ホイホイとスタイルを容易に変えられるような器用な人ではないですので、マクリーン自身はそんなに変化してません。


1962年録音の『Let Freedom Ring』は、タイトルこそ、公民権運動の高まりを思わせますが、一曲目はモンク「Brilliant Corners」を思わせる曲想の自作曲の次に、バド・パウエルの名演で知られるスタンダード曲でむせび泣くなど、 所々にフリーキーなアルトのサウンドが入るとはいえ、あくまでもやっている事はバードバップです。


しかし、1964年の『It’s Time!』になると、メンバーがまるっきり変わり、当時、新進気鋭のトランペッターであった、チャールズ・トリヴァーを加入させ、なんと、ハービー・ハンコック、セシル・マクヴィー、ロイ・ヘインズとなっています。

 

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1970年代に大活躍する事になるトリヴァーを自身のバンドに引き入れていた事は、評価すべきでしょうね。マクリーンは有能な新人を発掘する能力がありました。


コレは相当に攻めた編成で、マクリーンの演奏もかなりアグレッシブなものになってますね。


何しろ、ロイ・ヘインズのドラムの煽りがコレまでとは比べものにならないほど厳しいです。


特に素晴らしいのが、ハービー・ハンコックですね。


すでにハンコックはマイルズ・デイヴィスクインテットのメンバーですが、ここでのハービーは驚くほどアグレッシブで、それでいて、全体の統率を見事に行っていて、フロントの2人が暴れ回るステージを見事に作り上げてます。


今更こんな事言うのもアレですが、ハンコックはやはり別次元のピアニストですね。


こう言う新主流派に近いサウンドの中で、オールドスクーラーとして、決して古びない演奏ができているマクリーンは、大変な努力家です。


テクニックが1950年よりも明らかに上がってますし、しかも彼の持ち味が薄まっている事もないです。


マクリーンはバッパーとしての自分を無理矢理変えるようなことはせずに、和解ミュージシャンから学べるものがないのかと常に模索していたんですね。


そんな激怒の60年代の頂点になるのではないのか?と思われるのが、『New and Old Gspel』と『Bout’ Soul』です。


前者には、驚くべきことに、オーネット・コールマンがトランペットで参加しています。


タイトルからわかるように、当時の革新と伝統をLPのA面、B面に表現してみたと言うトータル・コンセプト作品でして、ドン・チェリーの『コンプリート・コミュニオン』という、同じブルーノート作品と対をなす作品であると思います。


オーネットは、いわゆるバップ的な技術を踏まえたトランペットは一切吹かず、かと言って、気合入りまくりのフリージャズを展開するのではなく、軽やかに、マクリーンの作り出すシリアスな世界に絡んでいて、予想以上に音楽的にはマッチしていることに驚きますね。

 

思えば、オーネットのアルトは、軽やかでしなやかな演奏であるので、特別トランペットが変わったわけではないのでした。


3曲すべてオーネットの作曲であり、マクリーンは単にフリージャズにちょっと関心があって、ゲスト的にオーネットを入れてみました。という事ではなく、オーネットの音楽への共感があって事であるのがわかります。


よく考えると、マクリーンとオーネットはそんなに年齢違わないんで(それぞれ、1931年、1930年生まれ)、同年代のジャズミュージシャンのやっている、しかも、新しいムーブメントに興味関心を持つのはごくごく普通の事です。


「シリアスなバップ」を展開するマクリーンとそれを嗜めるような軽やかなオーネットのトランペットの対比、メドリ形式のハードな演奏とゴスペルを取り入れたバップの対比が面白く、ハードバップのマクリーンしか聴いた事のない人にこそ聴いてもらいたい意欲作です。


オーネットがぶっ飛んでいるのではなく、むしろ、緩衝材のような役割になっているのが、面白いですね。パプリック・イメージと違っています。


『’Bout Soul』は、一曲目はバーバラ・スコットのナレーションがついているのですが、ドラムに、ジョン・コルトレインのグループにいた、ラシッド・アリを加えての演奏で、最もマクリーンの演奏がフリーに接近した演奏でして、いきなりコレを聴いたら、マクリーンだと思うわからないかもしれません。


このアルバムが録音された1967年は、コルトレインが病死した年であり、彼の死からそれほど経ってないときの録音なんですね、コレ。

 

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1950年代には録音での共演が数多いコルトレインの死は大変な衝撃だったでしょう。


そこにワザワザ、ラシッド・アリを加えての演奏というのは、相当な意気込みといいいますか。

 

当時のアメリカのジャズのミュージシャンの置かれている状況がそれほど伝わってこない時代ですので、このアルバムをいきなり聴いたジャズファンは戸惑ったと思いますが、マクリーンはアフリカ系アメリカ人としての、政治問題にかなり関心を持っていたんですね。


とはいえ、マクリーンは根っからゴリゴリのフリージャズの人ではありませんから、コルトレインに接近しつつも、「イッてしまっている世界」には、向かいません。


この後、マクリーンは演奏活動よりも、教育活動に重きを置くようになるのですが、最後まであの魅惑的なアルトの音色は変わる事がなかったですね。

 

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キースは余りにも多面体ですね!

Keith Jarrett『Fort Yawuh』(impulse!)

 


personnel;

Dewey Redman(ts, cl, musette, maracas),

Keith Jarrett(p, ss, tambourine),

Charlie Haden(b),

Paul Motian(drms, perc),

Danny Johnson(perc)


recorded at Village Vanguard, New York City, on February 24, 1973

 

 

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デューイ・レッドマンがいませんが、この頃のキースの様子を写した写真です。このように、ピアノの弾かないことが結構多いです。

 

 

若い頃のキースの演奏はどれもコレも驚異としかし言いようがないが、それをライヴ盤として記録した、凄まじいアルバムです。


しかも、名門ヴィレッジ・ヴァンガードですね。

 

いわゆる、「アメリカン・カルテット」(と言っても、録音ではゲストが入っている事が多く、厳密にはカルテットとは言えないです)の最初の録音ですが、いきなりヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴというのは、実に破天荒です。


が、何よりもすごいのはその演奏内容です。


もともと、チャーリー・ヘイデン、ポール・モーシャンとのトリオの活動が始まっていたんですが、そこにデューイ・レッドマンという「声」を加えた事で、キースの表現は格段に上がりましたね。


内面から湧き上がるエモーションが抑えきれないのが聴き手に伝わってくるようなキースの凄まじい演奏は、演奏メンバー全員に伝わり、とてつもないテンションです。


奇しくも、オーネット・コールマンのグループに在籍経験のある2人を入れているのですが、それは偶然でもなく、演奏にオーネットを感じさせる展開が少なくないです。


冒頭の「Misfits」からして、キース作曲でありながら、完全にオーネットの能天気なメロディ感覚が全開で、フリージャズ寸前まで演奏は突っ込んでいきますが、それを何とか踏みとどまっているような、極めて危ういバランス感覚の演奏ですね。


後年の「スタンダード・トリオ」しか聴いた事がない方には驚きの演奏なのではないでしょうか。


60-70年代のキースの演奏に顕著な、ベタなくらいにキャッチーなゴスペルやフォークロックまんまなメロディ感覚とフリージャズとバップが渾然一体になっているようなところはこの頃の彼の演奏の特徴です。


が、ここまでオーネットへの露骨な傾斜を見せた演奏というのは、なかなかないと思います。


そして、演奏はセシル・テイラー的な過剰な乱れ打ちピアノに。


最後にはピアノを弾かずに、ソプラノサックスでデューイと共にテーマ曲を演奏します。


この普通は組み合わないものが、平然と矛盾なく同居してしまう不思議な感性がキースの真骨頂ですね。


私はスタンダード・トリオをやっている時のキースのアタマの中でなっているのは基本的にこの演奏だと思ってます。


キースという人はピアニストというよりも、アタマのなかの歌を具現化したくてしょうがない人で、それがライブだと追っつかないので、デューイにテナーを吹かせ、更に自分もソプラノを吹いてしまうという事なのでしょうね。


ピアニストである前に、メロディストと言いますか。


LPで言うところのB面の2曲はこの頃のキースによくありがちな曲ですが、「De Drum」の謎の曲想の展開は、全く読めません。

 

プロコフィエフの影響を感じる」という指摘もあるのですが、うーむむむ。。


スムーズに曲があらぬ方向に何度か変化していくんですけども、黙って聴いてると、「アレッ、いつの間にか曲調が変わってる!」という感じで変わっていくので、なかなか油断できないですね。


途中から、ピアノを弾かずにタンバリンを叩いたりもしてますね、キース(笑)


自由ですね、ホント。


この曲でのチャーリー・ヘイデンのベイスラインがジャズというよりもソウルミュージック的で、アコースティック・ベイスでひたすらリフを多用しているのも、コレまでのジャズのあり方とは違いますね。


この圧倒的な演奏を聴いてフト思い出すのは、ヴィレッジ・ヴァンガードでの名演をインパルス!に残した、ジョン・コルトレインです。


コルトレインは1967年に病死しましたが、その後、顔となるミュージシャンをインパルス!はなかなか持てませんでした。


恐らくですが、メセンジャーズ→チャールズ・ロイド→マイルズ・デイヴィスと短期間にとんでもないグループに在籍し、ものすごい演奏を繰り広げるキースに、コルトレインのポジションを継承してもらおうと思ったのではないいでしょうか。


それが本作なのではと。


だからこそ、いきなりヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ盤からキースのグループを出したのでしょうね。


以後、インパルス!でのこのグループでの録音は大作志向となり、遂に『生と死の幻想』に結実していくのですが、それはまたの機会に。


キースは余りにも多面的なミュージシャンなので、ある程度、様々な傾向を持ったアルバムを満遍なく聴く事をオススメします。


特に、1970年代にその傾向が顕著です。


ちなみに、タイトルは、神秘思想家、舞踏家、作曲家のグルジェフ(1866?-1949)の信奉者(後に両者は決裂)であるウスペンスキー(1878-1947)の死後にまとめられた講義録、『第4の道』『The Forth Way)のアナグラムです。


キースはグルジェフの思想に傾倒しているようです。

 

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グルジエフの思想がキースに何をもたらしたのかは、私には最早わかりません。

 

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菊地vol.5です!!

菊地成孔を聴く vol.5 失われた時を求めて  

    2023.5.14 @銀座奥野ビル 306号室
                      McLean Chance 紙のジャズ)

 


1.Catch 22〜Jazz Dommunisters 誕生〜

1)Catch 22(Kikuchi Naruyoshi)

Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ), Tsugami Kenta(ss), Goseki Yosihiro(ts),

Otomo Yoshihide(g), Takai Kouki(g), Tsuboguchi Masayasu(keys),

Kurihara Masaki(b), Yoshugaki Yasuhiro(drms), Fujii Nobuo(drms), Ogimi Gen(perc), Yoshimi Masaki(tabra)
 recorded at SHIBUYA STUDIO, ON AIR AZABU, SOUND ARTS, FarEastIsland STUDIO,  Tokyo, 2001?


2)Catch 22(Kikuchi Naruyoshi, Jazz Dommunisters)
Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ, rap), Yoshio Otani(rap), Tone Rion(vocaloid),

Ruike Shunpei(tp), Tsugami Kenta (ss, as), Shiohito Takai(ts, ss),

Tsuboguchi Masayasu(keys), Josei(keys), Ohmura Takayoshi(g), Arigath(b),

Senju Muneomi(drms), Tanaka Kyojun(drms), Ogimi Gen(perc)
recorded at HITOKUCHI-ZAKA STUDIOS, Pastral Sound, AVACO STUDIO,

HeartBeat RECORDING STUDIOS and Universal Music Studios ,

October 2011-February 2012


3)コマーシャル・スター(Chikada Haruo)
Chikada Haruo(rap), Dr. Tommy(rap), Kozumi Kyoko(vo),

OTO(g), Okada Yosuke(g), Wakanabe Takahiro(keys), Okiyama Yuji(b),

Yokozeni Yuji(drms), NOGERA(conga, bongo), Sato Kimihiko(ts),

Vibra Horns
Tsunami Kiyoshi(tp), Umezawa Kohnosuke(tb), Krihara “Heika”kiyoshi(bs)
recorded at SOUND CITY, STUDIO SOMEWHERE, MIT STUDIO, STUDIO VINCENT,

ART PLAZA 1000, Tokyo, 1991 ?


4)I’m Burning Up (Fire Theme)
Steve Coleman(as), David Murray(ts), Andy Milne(p, keys), Reggie Washington(b),

Gene Lake(drms), Black Indian(rap), Sub-Zero(rap), Kokayi(rap)
 recorded at The Hot Brass Club in Paris on March 29, 1995


5)Think Twice(James Yancheng)
J Dilla(rap, vo, instruments, production), Dwele Gardner(keys, trumpet, b),

Antwan Gardner(tb), Karriem Riggins(drms, perc, production)
 recorded at Pay-Jay Studios, Studio A, Dearborn, Michigan 2000-2001 ?


6)For Free ?(Interlude)(K. Duckworth, T. Martin, R. McKinney)
Kendrick Lamar(rap), Terrace Martin(as), Robert Glasper(p), Craig Brockman(org),

Marlon Williams(g), Brandon Owens(b), Robert Sput Searight(drms),

Anna Wise(backing vocals), Darlene Tibbs(backing vocals)
 recorded at Chalice in Hollywood, Downtown in New York City,

House in Washington D. C., Notifi in St. Louis, No Excuses in Santa Monica, 2015 ?

 


2.Uncommon Unremix〜Simi Lab 登場〜

 

7)Uncommon Unremix(Kikuchi Nariyoshi, DyyPride, Maria, OMSB, QN)
Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ), DyyPride, Maria, OMSB, QN(rap),

Ruike Shunpei(tp), Tsugami Kenta (ss, as), Shiohito Takai(ts, ss),

Tsuboguchi Masayasu(keys), Josei(keys), Ohmura Takayoshi(g), Arigath(b),

Senju Muneomi(drms), Tanaka Kyojun(drms), Ogimi Gen(perc)
recorded at HITOKUCHI-ZAKA STUDIOS, Pastral Sound, AVACO STUDIO, HeartBeat RECORDING STUDIOS and Universal Music Studios ,

October 2011-February 2012


8)That’s What You Think(DyyPride, Juma, Maria, OMSB, QN, Usowa / Wah Nah Micheal)
DyyPride, Juma, Maria, OMSB, QN, Usowa(rap) etc.

  recorded by QN aka Earth No Mad @ Stinky Heights, 2011 ?


9)Playa Playa(D’Angelo)
D’Angelo(vo, all other instruments, arrangement), Mike Campbell(g), Pino Palladino(b), Ahmir Thompson(drms), Roy Hargrove(horn arrangement)
  recorded at Electric LadyLand in New York City, 1998-1999

 


3.Pan-American Beef Steak Art Federations 3


10)Duran(Miles Davis)
Kikuchi Naruyoshi(cond, org, CDJ), contains Amiri Baraka”Dope” (1978)
Ruike Shunpei(tp), Tsugami Kenta (ss, as), Shiohito Takai(ts, ss), Tsuboguchi Masayasu(keys), Josei(keys), Ohmura Takayoshi(g), Arigath(b), Senju Muneomi(drms), Tanaka Kyojun(drms), Ogimi Gen(perc)
  recorded at HITOKUCHI-ZAKA STUDIOS, Pastral Sound, AVACO STUDIO,

  HeartBeat RECORDING STUDIOS and Universal Music Studios , Tokyo,

  October 2011-February 2012

YouTubeでAmiri Baraka「Dope」をかけました。

https://youtu.be/qJ89lZDBDR4


11)Pan-American Beef Steak Federation (Kikuchi Naruyoshi)
Kikuchi Naruyoshi(cond, CDJ), Tsugami Kenta(ss), Goseki Yosihiro(ts),

Otomo Yoshihide(g), Takai Kouki(g), Tsuboguchi Masayasu(keys), Kurihara Masaki(b), Yoshugaki Yasuhiro(drms), Fujii Nobuo(drms), Ogimi Gen(perc), Yoshimi Masaki(tabra)
recorded at SHIBUYA STUDIO, ON AIR AZABU, SOUND ARTS,

FarEastIsland STUDIO, Tokyo, 2001 ?

 


参考音源
1)Date Cource Pentagon Royal Garden『Report from Iron Mountain』(P-Vine)
2), 7), 10)DCPRG『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』(Impulse !)
3)Vibrastone『Entropy Productions』(PONY CANYON)
4)Steve Coleman and Five Elements『Curves of Life』(BMG)
5)J Dilla『Welcome 2 Detroit』(BBE)
6)Kendrick Lamer『To Pim A Butterfly』(Interscorp)
8)Simi Lab『Page 1: Anatomy of Insane』(Summit)
9)D’Angelo『Voodoo』(EMI)
11)ROVO/Date Cource Pentagon Royal Garden『 SINO/Pan-American Beef Stake Art  Federations 』(P-Vine)

 

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vol.20セットリストです!

エリントンを聴く vol.20

 ~黄金の日日(2) 1930年代のエリントン⑤~

2023.3.25@夜学バーbrat

 

1.Opening


1)Buffet Flat (Ellington)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on August 4, 1938

 

 

2.feat. Ellingtonians

 

2)  Yearning For Love(Ellington, Mills, Michell Parish)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on July 17, 1936

3)Drummer’s Delight (Barney Bigard)
recorded at NYC, January 19, 1938

4)Clarinet Lament (Bigard, Ellington)

recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on February 27, 1936

5)Trumpet In Spades (Ellington)

     same personnel and date on 2)

 

 

3.エキゾチズムの萌芽


6)-1 Caravan(Juan Tizol, Ellington, Mills)

recorded at Master Record Co. studios, 1780 Broadway, NYC
on May 14, 1937

6)-2  Caravan(Tizol, Ellington, Mills)

7)-1Alabamy Home (Ellington, Dave Ringle)

recorded at Master Record Co. studios, 1780 Broadway, NYC
on June 8, 1937

7)-2 Bolero(Django Reinhardt)

recorded in Paris on December 21, 1937

7)-3 Monmartre(Rex Stewart)

recorded in Paris on April 5, 1939
8)Porto Rican Chaos(Moonlight Fiesta)(Tizol, Ellington, Mills)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC
on March 5-6, 1935 

※Two unidentified persons play claves and maracas (possible candidates being Nanton, Brown and Hardwick)

and an unidentified person adds vocal interjections


9)Pyramid (Tizol, Ellington, Mills)
recorded at American Record Corp. studios,

1776 Broadway, NYC on June 7, 1938

 

  

4.曲をまたしてもつないでみる/ スケールアップしてみる

 

10)Mood Indigo / Solitude 

11)Sophisticated Lady / In A Sentimental Mood 

recorded at Hollywood, December 21, 1936

12)Prologue To Black And Tan Fantasy  (Bubber Miley, Ellington)                            

13)The New Black And Tan Fantasy(Miley, Ellington)

recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC on January 13, 1938

 

14)The New East St. Louis Toodle-O(Miley, Ellington)

recorded at Master Record Co. studios, 1780 Broadway, NYC on March 5-6, 1937

 

 

5.swing拾遺


15)Azure(Ellington, Mills)  

same personnel and date on 6)

16)A Blues Serenade(Frank Signorelli, Jimmy Lytell, Mitchell Parish, Vincent Grande)

same personnel and date on 1)

17)Lambeth Walk(Noel Gay, Douglas Furber, L. Arthur Rose)

same personnel and date on 1)

18)Hip Chic(Ellington)
same personnel and date on 1)

19)Solid Old Man(Stewart, Ellington)
recorded at World Broadcasting System studios, 711 Fifth Ave., NYC
on March 21, 1939

20)Battle of Swing(Ellington)

recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC on December 19, 1938

21)  The Sergeant Was Shy(Ellington)
recorded at World Broadcasting System studios, 711 Fifth Ave., NYC on August 28, 1939


22)Bouncing Buoyancy(Ellington)

same personnel and date on 20)

 

 

6.ending


22) Diminuendo In Blue(Ellington)

23) Crescendo In Blue(Ellington)
recorded at American Record Corp. studios, 1776 Broadway, NYC on September 20, 1937

 

 

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菊地成孔を聴くvol.5です!

菊地成孔を聴くvol.5〜失われた時を求めて@奥野ビル306号室〜

 

昨年のJLG逝去に始まったのでしょうか、ジェフ・ベック、デイヴィッド・クロズビー、デイヴィッド・リンドリー、高橋幸宏坂本龍一、バード・バカラック、そして、ウェイン・ショーターと、音楽の巨星が相次いで亡くなっておりますね。

「20世紀の音楽」を終わらせるために連れていってしまったのか、それとも、彼らをサントラに使って新作をそちらで撮るおつもりだったのか。

職業音楽家を使うのは、もうコリゴリだったのではないのですか、ムシュ・ゴダール

それはともかくとしたしまして、Covid-19 は私のようなささやかなイベントにもしわ寄せがやってきまして、ライブ配信も行いました。

エリントンのイベントを優先せざるを得なかったため、元々年2回、春秋に行っていた本イベントはますます遅延してしまう事になりました。

そうこうしている内に、帝都最長老のビルの一室をご厚意により使用できる事となり、本イベントの開催が可能と相成りました。

コロナ禍の2021年に、CD7枚組という、膨大なライヴ盤を発売し、コレを以て再結成がなくなったDCPRGから、本イベントは再開いたしますが、まずは、再開第1作目『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』を中心に聴いていきます。

 

菊地成孔を聴くvol.5

日時:2023.5.14

場所:銀座奥野ビル306号室 中央区銀座1-9-8 奥野ビル 3F

1932年に竣工、1934年に完成した、ウェイン・ショーターの一歳歳上のビルです。お部屋は元美容室です。

アクセス:東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅から徒歩3分ほど

※他にJR有楽町駅(京橋口より)、東京メトロ銀座線、丸の内線、日比谷線銀座駅」など、最寄り駅多数です。

時間:open 16:30 start 17:00-19:30

料金:無料

歴史的建造物ですので、原則、室内での飲食、喫煙は禁止です。

ただ、イベントはどうしても音楽を聴きながらのものとなるため、水分補給のためのドリンクの持ち込みは可といたします。途中退席はご自由ですが、参加者のご迷惑にならないよう、ご注意ください。

 

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